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swine flu2009/05/22

京都市内に新型インフルエンザ(H1N1)の感染者が確認され、立命館大学の衣笠キャンパスも今日から27日まで授業中止などの措置がとられた。私の授業は月曜日から水曜日に集中しているうえ、この土曜日は補講をする予定だったので、八コマ分の授業が吹き飛んでしまった。
かなりタイトなシラバスを組んでいるものもあるので、あとでどういうかたちで埋め合わせるか、頭が痛い。まあ上のほうで決めるらしい枠内でしか対応できないが。

水曜日は、午前中は勉強。午後は学部ゼミと院ゼミ。院ゼミではMichael AdasのMachine as the Measure of Menを読みはじめる。プレ産業革命期から20世紀にかけてのヨーロッパ人と非ヨーロッパ人の接触のなかで、ヨーロッパ人の他者認識のベースとなる枠組みは、生物学的レイシズムではなく、物質文化、特に科学技術の発達度を尺度とするヒエラルキーだったという本。

いまや古典的名著の同書に邦訳がないのはたいへん残念。私も留学時代に読んで以来、ひさしぶりの再読だが、その後、近世帝国で本を書いたり、ウォーラーステインの『ヨーロッパ的普遍主義』の翻訳をしたりしたあとで読むと、いろいろと以前とは違う発見があり、たいへん勉強になる。今後が楽しみ。

木曜日は、午前は会議、午後は締切を過ぎた短期的な仕事を大慌てで片付け、夕方に学生と面談。帰宅後、次回の会議のための資料づくりと学部ゼミのゼミ生のための個別学習メニューの作成。