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ワークショップ2009/03/06

月が変わって心機一転バリバリと仕事を・・・

というほど甘くなく、体調不良をかかえたまま、三月も最初の一週間がすぎてしまいそう。どうにも朝起きられない日が続くなか、だましだましで過ごす。

月曜日は会議(座っているだけ)、火曜日も会議(座っているだけ)、水曜日は面談と『〈帝国〉』の読書会(三部五章の混合政体は、何度読んでも難しい。特にルーマンを引いてくるあたりが依然として謎。)。

木曜日は、同僚のShani先生と佐藤先生主催でヒューマン・セキュリティに関するワークショップでコメンテータのひとりを務める。

第一部は、サウザンプトン大学のMcGrew先生、アバディーン大学のPasha先生など、大物報告者がずらりと並ぶ理論編。
第二部は、日本のいわゆる非正規雇用問題、東アジア/東南アジアの女性人身売買問題、フィリピンと南アフリカの看護・介護労働移動の問題、トルコにおけるスカーフ着用禁止をめぐる問題とヴァラエティに富むケーススタディ。

私の出番は最後。すべての報告が終わった後、同僚の本名先生と一緒にディスカッション・セッションのためのコメントをつける。セキュリティ化の様式分析の必要性をキーに明快な整理でコメントされた本名先生にたいして、私は、権力の様式の過渡期(規律権力から管理権力/biopoliticsからnecropolitics)という観点からの整理を試み、消極的自由のパラダイムから積極的自由へのヘゲモニー・シフトとのつき合わせへと話を持っていこうとしたが、やや空中分解気味。もとよりわかっていることとはいえ、彼我の力量の差に消沈。

来週も会議が多い週なので、この週末でなんとか体調がもどってほしい。