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読書メモ ― 2009/06/09

ゆえあってアリギ『長い20世紀』を再読。いくつか思いつき。

・この本は、世界システム論のヘゲモニーサイクルを、システミックなMCM'のサイクルととらえ直そうとしている。

・ポイントは、そう捉えると、MCの表サイクルとCM'の裏サイクルのふた系列が見えてくること。

・従来のウォーラーステイン的なヘゲモニーサイクル論は、表系列しか見ていない。裏系列は、資本主義の原理的矛盾が回帰する抽象的契機としてしか出てこない。

・しかし実際には裏系列もまた具体的なシステム編成をとる。

・裏系列は、端的には非場所的な金融資本主義のシステムであり、これはむしろネグリ/ハート的な帝国のイメージに近い

・いうなれば、覇権の表系列と帝国の裏系列の継起的交替のモデル

・逆にネグリ/ハートのモデルは、裏系列しか見ていない議論であるともいえるか。しかもネグリ/ハートでは、現在の裏サイクルが帝国としてハルマゲドン化してとらえられすぎているフシもある。

・問題は、サイクルの時代同定、周期の加速、振幅の伸縮に関する評価。ここがアリギと近世帝国論の争いどころ。

・表サイクルをシュンペーター、裏サイクルをケインズで解釈(credit to prof.T)?

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